ノアの方舟プディング(アシュレ)。

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今年のアシュレ(Aşure)の月も、昨日で終わりだそうで、
季節外れになる前に、ささっとUPしておこうか?と。


イスラム歴の1月(Muharrem月=犠牲祭の翌月)に、
トルコではアシュレを作る習慣があります。

正確には、Muharrem月の10日(今年は、11月24日)が、
アシュレの日(Aşure günü)だけど、
Muharrem月の間、アシュレを大量に作って、ご近所や親戚に配るから、
この1ヶ月間が、アシュレの月。


アシュレは、日本語では、ノアの方舟プディングって訳されています。

旧約聖書で、ノアの乗った方舟が洪水の後に、
アララト山に到着した後、
そこで、船に残った食材あるものすべてで作った

というのに因んで作るお菓子だから。









基本的には、
小麦、ひよこ豆、白いんげん、
米、アンズ(ドライ)、イチジク(ドライ)、レーズン、
オレンジピール、胡桃、アーモンド、ヘーゼルナッツ、
ザクロ、ゴマ、シナモン、クローブ、砂糖。

だけど、
『残っているモノ、なんでも使った』っていうトコから、
他にも、松の実やら、ピスタチオやら、ピーナッツやら、バラ水やら、
人それぞれ、適当に入れて作るので、
もっとたくさんの食材を使うコトが多いです。


村のお母さんの特製アシュレは、
煮た小麦を、丁寧に潰してとろみを出したり、
アーモンドはもちろん、胡桃の皮まで剥いて使うので、
制作時間2日間の大仕事。

驚くほど時間と手間がかかっているから、本当においしいんです。
(これを食べると、他のアシュレが食べられないってぐらいなんですよ~)





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プディングというよりは、ぜんざいに近いと思います。

いろんな豆とドライフルーツとナッツで作ったぜんざい
って言えば、想像がつきますか???


『おいしくなるポイントの1つは、塩を少しだけ入れるコトよ!』って、
村のお母さんが話していたけど、
それも、ぜんざいに通じるモノがあるなぁ~と納得です。










小麦が主材料なので、日本で作るのは難しいかも?

などと、村のお母さんと話をしているとき、
どうやら、わたしは思い違いをしているコトに気が付きました。

トルコで売っている小麦は2種類あるって!!
買ったコトないから、知らなかったです。



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殻つきの小麦。
これを使って、作るのが、diş dirgiti(Diş Buğdayı)。
子供の歯が初めて生えたお祝いの時につくるお料理です。

なかなか食べる機会がないし、自分で作る気にもなれないから、
どんなお料理か写真だけでも・・・と探してみました。

トルコ語のサイトなのですが、diş dirgitiの写真があります、()。







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そして、殻なしの小麦。
こっちを使って作るのが、アシュレやKeşkek。

Keşkekは、ブルダイとバターを使ったお料理で、
これも、絶対に自分で作らないだろうから、とりあえず写真のあるサイトをリンクしておきます。()。
(トルコ語なので、写真だけでも参考にどうぞ)



アシュレを一度は作ってみたいけれど、材料を揃えるのも大変だから、
いつになることやら・・・。
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by akdeniz_tk | 2012-12-23 03:34 | 名物料理と食材辞典。 | Trackback | Comments(10)

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Commented by kirakiracafe2 at 2012-12-23 05:17
akdenizさん、おはようございます♪
勉強になりました~!
いろんな豆とドライフルーツとナッツで作ったぜんざいのようなもの。
akdenizさんの説明で想像できます!
塩をちょっと入れるところ同じですね^^
材料を揃えるのが大変とのことですが
ぜひakdenizさんのアシュレ拝見してみたいです!
(本当は食べたいけれど^^)
↓こちらは残念でしたね・・・
チーズ大好き星人としてはたまりませんが
確かにお料理ではないですものね。

Commented by タヌ子 at 2012-12-23 20:50 x
栄養面でも凄くリッチなお菓子ですね。
食感的にはライスプディングみたいな感じなんでしょうね。
イスラム教なのに旧約聖書に出てくるノアの方舟のお菓子を作ってしまうのか・・・って思うけれど、旧約聖書にはイスラム教の出発点でもあるんですよね。
普通のライスプディングに近い、ノルマンディのお菓子、Teurgouleすら作らない私は、絶対アシュレは作らないだろうな。
でも、2日間かけて作ったアシュレ、一度食べてみたい。
Commented by yakimonoya-san at 2012-12-23 21:02
akdenizさん、こんばんは♪

これまで、ほとんど知らないままに過ごしてきたお国のお話し、
本当にお勉強になります。

「残っているものなんでも」ではありながら、
こちらでしたら確かに揃えるのも簡単ではない食材に思われました。
ちなみに小麦は、おだんごにしたりするのではなく、そのまま煮込むのですか?
一つまみのお塩、甘さをひきたてているのでしょうね。
村のお母さんのアシュレ、手間を惜しまず作られたものなのでしょうね。
akdenizさんが作られたアシュレも、私も見てみたい、
そして、いただいてみたいです(*^_^*)

↓の記事も、しっかり拝見しました!
読み応えありました~。
Commented by Mchappykun at 2012-12-24 02:55
これだけのものが入ったら美味しくなりますね。普通の家でも案外残り物全部で作った料理って美味しいですよね。それにしても二日もかけて作るってすごいですね。トルコ人の方はお料理好きが多いですか? 手間を惜しまずに作れば、それだけ美味しいものができますね。
Commented by akdeniz_tk at 2012-12-24 03:16
kirakiraさん
こんばんは。
ノアの方舟プディングっていう、名前も良いですよねぇ~。
今まで、おすそ分けで、いろんな方のアシュレを口にしたけど、
ほんと、みんな違うんですよ~。
市販のアシュレの素なども売っています。
(日本でも、ゼリーの素とかありますよね。あんな感じのです)
でも、作るのなら、ちゃんとした本格アシュレが作りたいです。やっぱり。
Commented by akdeniz_tk at 2012-12-24 03:22
タヌ子さん
そうなんですよ、聖書というとキリスト教を思い浮かべるけど、
旧約聖書は、イスラムでも深く関わりがあります。

アシュレは、作るヒトによって違うのですが、
ライスプディングのように、どろっとしたのもあるし、
ぜんざいのように、もう少しさらっとしたのもあります。
村のお母さん(2日かけて、アシュレを作っているヒト)は、
さらっとさせた方がおいしくなると言っていましたが、
まぁ、好みもあるので・・・。
Commented by akdeniz_tk at 2012-12-24 03:28
yakimonoya-sanさん
こんばんは。
ほんと、世界にはいろんなお菓子がありますよね。

小麦は、粉じゃなくて、そのままの粒なので、
お米のような感じ。だから、お団子じゃなくて、そのまま煮て作るんです。
だけど、煮込んで柔らかくなったら、それを潰して、粘りを出すそうで
(作る人によって違うみたいだけど)、
わたしも、実際作ったコトないから、聞いただけなんですけどね。
(以前、胡桃の皮むきだけ手伝ったコトあります。かなり面倒でした!)

日本じゃ、小麦粉は手に入っても、小麦は難しいですよねぇ~。
なにか代用できれば、日本でアシュレを作れるのだけど、
『小麦は主材料だから、外せない』って村のお母さんに断言されちゃいました。
Commented by akdeniz_tk at 2012-12-24 03:37
Mchappykunさん
『トルコ人は、結婚するまではお母さんの作ったお料理が、
結婚してからは奥さんの作ったお料理が、いちばんおいしく感じる』
そんな話を聞いたコトがあります。
なので、トルコの女性がみんなお料理好きという訳じゃないでしょうが、
それでも家族のためにしっかり作る人が多いんでしょうね。

わたしの仲の良い村のお母さんは、ものすごく凝り性なんです。
妥協を許さないお料理だから、手間がかかっていて、でも、それだけおいしいんですけど・・・。
他のトコで、胡桃の皮まで剥いてあるアシュレを口にしたコトないです。

いろんなモノが入ったお料理やお菓子って、
味が複雑になって、おいしいですよねぇ~。
Commented by petapeta_adeliae at 2012-12-24 19:05
これ食べた記憶があるので習ったのかもしれませんが、
ノアの箱船に由来しているとは・・・ちゃんと話を聞いて
いなかったのかも^^;
プティングより善哉の方が的確ですね。
スープなのか、デザートなのかなんとも不思議な感じで
木の実、お豆がいろいろと入っていて、今までにない味覚でした。
Commented by akdeniz_tk at 2012-12-25 01:20
ソーニャさん
日本でお作りになったってコトは、日本でも小麦が手に入るんですね。
ざっと調べて、脱穀していない小麦は売っているのを見つけたけれど、
アシュレ用の小麦は見つからなかったので、日本じゃ作るの難しいかな?
って思っていました。
『あるモノなんでも入れて良いけど、小麦を入れなきゃアシュレじゃない』って、
村のお母さんに言われたけど、
日本で簡単に作れるように、何か代わりを探したいトコなんですけどねぇ~。

ぜんざいって感じですよね。作る人によって、全く違うアシュレができるので、
食べ比べるのは、楽しいですよ。
(ぜんざい系の甘味は苦手だから、アシュレによっては食べにくいモノもありますが)
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