村へいこう①(絨毯の縦糸張り編)。
ドシェメアルトは、アンタルヤから北へ35km、
トロス山脈のふもとにあり、昔から絨毯の産地として有名なところです。
今でも、(数は減りましたが)村の女性たちがこの地方の伝統的な模様の絨毯を織っています。
実は、わたし、村で絨毯修行をした経験があります。
1ヵ月間、村でホームスティして、織りあげたのは100cm×170cmの絨毯。
トルコの村の生活は、予想以上に大変で、最初は、生活習慣の違いで戸惑うコトばかりだったし、
最後は、寒さで風邪をひき高熱はでるわ、絨毯は終わらない(ので帰れない)わで、
かなり泣きも入りました。
もちろん、終わってみれば良い思い出です。
そして、自分で作った絨毯は、何百万円の価値のある(訳はないですが)宝物。
さて、今回、
わたしの絨毯織りの先生でもある、村のお母さんに会いに行きました。
町中では見かけなくなった以前のミニバスも、この路線では、まだまだ現役。
村までの料金は、1時間弱、約200円。
シンプルなトルコの朝食です。
でも、ディルやマーシュなどのハーブは庭先から摘んだものだし、
オリーブもお母さんの特製。
ここで、本当のオリーブを食べると、他では食べられなくなります。
「そりゃ、添加物は使っていないし、手間をかけているからね」とお母さん。
どんなの織っているのかって見たかったのに・・ちょっと残念。
「ずっと織っていないから、縦糸の張り方を忘れてしまった」と話したら、
「うちはもう張ってしまったけど・・・ついておいで」
と、お母さんと一緒に近所のお家へ向かいました。
そして、そこで絨毯の講習会です。
そして、縦糸一本ずつを均等に離して、
織り機中央の鉄の棒に、前の縦糸だけを編みこみます。
「続きは、家で教えてあげるから、散歩に行こう」
とお母さんは、さっさと庭を歩いていきます。
村といえば、
もちろん、動物だけじゃなくって、
オリーブって、小さな白い花が咲くんですね。
くわの実も今が旬です。
写真を撮っていたら、
「何やっているの。早く食べなさい」とお母さん。
これこそ、まさに、もぎたてフルーツです。
充分にお腹を満たしてから、家へと向かいました。
by akdeniz_tk | 2010-05-10 18:32 | アンタルヤの事情(生活編)。